O様 |ピアースコード目黒洗足(目黒区南)
緑豊かな碑文谷の住宅街。近隣には桜並木や緑道が点在し、落ち着いた雰囲気を醸し出したエリアです。静寂さに満ちた街並みに調和し、知性を感じさせる外観のピアースコード目黒洗足に、2007年からお住まいのO様のお宅をお訪ねしました。
ピアースコード目黒洗足は、建築家・光井 純氏によるデザイン。外周部にはライムストーンの風合いを持たせたタイルがグリッド状に組まれ、まるで建物全体がひとつの邸宅として佇んでいるような印象です。
外壁にはグリーンを基調としたガラスタイルとリブタイルを敷き詰めて、異なる素材の対比を演出。グリッドと外壁との間にスペースを設けることで、コントラストを創りだした奥行き感のあるファサードは、より落ち着いた風情を漂わせています。
テレビ局に勤務されていて、住宅番組などの制作という仕事柄、さまざまな建物を見てきたという0様。建物の構造に関する知識もあって、間取り図を見ただけで住空間を想像できてしまうそうです。
ピアースコード目黒洗足に入居を決める際も、間取り図が大きな決め手になりました。
「図面を見て気に入ってすぐに購入を決めましたね。天井が高いので広く感じるだろうし、長く住んでいても飽きないだろうなと思いました。入居してから7年になりますが、今も広い空間に満足しています」
一番気に入っていることは、もちろんメゾネットタイプによる立体的な空間を生かした、天井まで吹き抜けになったリビングダイニングです。しかも階段がリビング内に見えるように配置されているので、デザイン性の高さがより際立った空間になっているのが大きな特徴になっています。
こうした伸びやかさを感じる空間が気に入っているO様ですが、モノを増やさずシンプルに暮らしています。シンプルさを求めただけに、置いている家具や照明はひとつひとつを吟味した、こだわりのインテリアを選んでいます。
敢えてフローリングはダークな色を選択。家具もブラックと深い色合いのブラウンで空間を引き締めています。そして白い壁との美しいコントラストのなかには、差し色として鮮やかなレッドのソファを配置するといった具合です。
「ソファは、この住まいに合わせてオーダーしたんです。脚の太さや奥行き、幅をカスタマイズして、張り地は赤の革に。ローテーブルやテレビボード、ラグもトータルでコーディネートしています」
天井の高い空間ならではの照明の工夫もされています。天井のライトに加え、コーナーにフロアライトを置くことで、部屋全体を絶妙な明るさで包んでいます。いずれはシャンデリアをさげて、より雰囲気のある灯りで空間を満たすことも考えているそうです。
洗足、大岡山、都立大学という東急沿線の3駅が利用できて、幹線道路から少し入った静かな立地にも満足。時には都心の会社まで、自転車で通勤することもあるそうです。
「休みの日は、ゴルフに行ったり、録画しておいた映像を部屋でゆっくり観たり、自由が丘までふらっと出かけることもあります。都心に出なくても上質な時間を過ごせるのは、このエリアに住む大きなメリットだと感じています」
窓も大きく、晴れた日は午後まで明るい陽光で満たされるO様のお住まい。きらめくシャンデリアが設置されたら開放的なリビングがどんな表情に変わるのか、ぜひまた拝見したいと思わせるとても魅力的な空間でした。
洗練された住環境が整った目黒区の中でも、特に静寂さを守り続けてきた碑文谷エリアに誕生したピアースコード目黒洗足。建築家・光井純氏によるデザイン監修で、街並と調和して建物全景がひとつの邸宅に佇んでいるような印象を与えている。外周部にはライムストーンの風合いを持たせたタイルを組み上げて、陰影のある奥行き感のあるファサードを実現。また、エントラエントランスホールには、木調とガラス、石などの天然素材を組み入れたデザインを採用している。一つひとつの空間に異なる物語を演出。寛ぎの私邸へと誘うアプローチにも、豊かな広がりを創り出している。総戸数82戸。2007年完成。