Y様 |ピアースコード中目黒(目黒区目黒)
美しい桜並木で知られる目黒川沿いに建つピアースコード中目黒。アールデコをモチーフとしたホワイト、グレー、ブラックを基調としたスタイリッシュなファサードが印象的で、周囲の景観の中でひと際、存在感を放っています。
この美しいピアースコード中目黒に住まわれて、すでに7年目を迎えたY様ご夫妻。目黒川沿いの緑道など、自然を感じられる落ち着いた雰囲気に魅かれてご入居。中目黒、恵比寿、目黒の3駅を利用できる立地で、駅までの道のりでも季節の変化を楽しんでいます。
ハイスタイルに装飾された外観デザイン。建物に入るとエントランスホールの洗練された空間が広がり、正面のガラス越しには目黒川の緑が目に入ってくるなど、スタイリッシュなデザインもY様ご夫妻が気に入っていらっしゃる大きなポイントです。
「入居から7年になりますが、帰ってくるたびに"いいデザインの家だな"と感じて、ホッとさせられます。長く住んでいますが、今も変わることなく満足度は高いですね」(ご主人)
こうしたデザインを感じながら暮らしていらっしゃるY様ご夫妻ですが、部屋の中もご自分たちの感性を活かしたインテリアで統一され、新築当時から築いてきたモダンな空間を演出されています。
リビングと接した部屋のあいだの壁をなくして、広々としたリビング・ダイニング。その部分には素通しの飾り棚を入れることで空間をゆるく仕切っています。この飾り棚には、お気に入りのクリスタルの置物や腕時計だけを置いて、すっきりとした印象がより強まっています。
また、ご主人が気に入っているのは、ワイドなL字型のコーナーウィンドウ。2面彩光による開放的な明るさで、リビングをより広く感じることができます。
「とにかく陽がよく入るので、明るいのが気に入っています。間取りも正方形に近くて使いやすいですね。窓からは、天気や季節の変化が感じられてとても楽しいです」(ご主人)
Y様ご夫妻が求めているのは、何よりもシンプルな暮らしです。見える場所にはできるだけモノを出さないで、何かが増えたらそのぶん持っていたものを処分していく方針。あくまでスッキリとした空間を保ちながら、アクセントとしてお気に入りのモノだけを配置するという、ご夫妻のセンスが光っています。
「デザインも整然としたものが好きですし、雑然とした印象にならないよう"見えない収納"を心がけています。キッチンカウンター下のデッドスペースなども、外からは分からないよう見えない収納として活用しています」(奥様)
特徴的なL型キッチンの背面スペースには、棚とスライドドアを取り付けて食器棚を造作。スペースを最大限に活用できるうえ、キ
ッチンボードを置くより見た目もスマートになっています。 全体的にモノトーンに徹した演出をされているお住まいですが、1ヵ所だけポップなコーナーを奥様のこだわりで設置。鮮やかな黄色のアヒルのグッズやおもちゃがずらりと並び、この部分だけが華やかに輝いています。
「わたしが独身時代から集めていたもので、ぜんぶで800個ぐらいあるんですよ。小さいころからとにかく黄色いアヒルが好きで、買ったりプレゼントでいただいたりしているうちに増えてしまって……。主人が棚をつくって並べてくれたんです。住まいのなかでここだけ雰囲気がちがうのになぜかお客様からも人気なんですよ」(奥様)
家の中のアートディレクションを担当されているご主人も、「クリスタルやウッドの鳥は玄関やリビングにも飾っていますが、黄色のアヒルはこの場所だけ。全体にシックにまとめているので、アクセントになるのもいいかなと思ったんです」と笑顔でおっしゃいます。
ご夫妻にとってインテリアはまだまだ発展途中。次に注目しているのは床だとか。ダークなフローリングは新築当時のままですが、「もっと個性的な空間にしたくて、リノリウムにすることも考えています」とご主人。
理想的な空間をつくりあげたと思われるY様のお住まい。しかし現状に留まらず、さらなる進化を遂げて、ますますモダンな空間を追求されていくことでしょう。これから10年後、20年後に、また訪れてみたくなる素敵なお住まいでした。
桜の名所で知られる目黒川沿いに建つピアースコード中目黒。ストライプパターンの三色のタイルを使用したスタイリッシュなファサードが、季節ごとの表情や桜並木に調和して、上質な美しさを創出している。目黒川の緑を望むエントランスホールから住戸にいたるまで、インナーデザインも気高く演出されている。エコール・ド・パリ派の建築家が、アパートメントの傑作がつくられた時代に多用したセットバックをとり入れ、ファサードデザインと組み合わせて、トータルでモダンな意匠を実現した。総戸数39戸。2007年完成。