T様邸 ピアース東京グレイスタワー(東京都中央区)
2005年2月に入居されたTさんご夫妻は、 「住まいの演出」に対して並々ならぬ熱意を持っていらっしゃいます。 細部まで徹底的にこだわった設計変更の内容と 入居されてからのコーディネートについてうかがいました。
ビジネス街にありながら江戸の面影を残す日本橋にあるピアース東京グレイスタワーは、地下鉄の駅から徒歩1分、東京駅までも徒歩圏内という好立地。Tさんご夫妻は、自分たちのスタイルに合った住まいにするため、大きな窓からさんさんと陽が差し込む高層階の部屋を選びました。
「城北地区のマンションに住んでいたときも、時間と手間をかけて自分たちなりに部屋をつくりこんで気に入っていたんですが、夫の勤務先の部署が横浜に移ったことで通勤のことを考えて、こちらに引っ越すことにしたんです」
と語る奥様。家具類の多くは、前の家で使っていたものを入れるつもりでいたため、各居室をどのような目的で使うのかだけでなく、どのようなレイアウトにするのかまで考えて設計変更を行いました。担当者との綿密な打ち合わせは、深夜にまで及ぶことも。
「このリビングダイニングの照明も、ここにダイニングテーブルを置くと決めていたので、その真上にくるように位置を変更してもらっています。玄関にも置きたい照明のイメージがあったので、下足入れの下の蛍光灯をはずして、お気に入りの照明器具をつけました」
照明へのこだわりばかりか、細かな配慮による設計変更で、部屋の印象をガラリと変えることも行っています。なかでも吊戸棚をなくし、開口部を思い切り広く取ったキッチンが確保できたことには、おふたりとも大満足。
「これはほんとうに正解でしたね。部屋に入ってきたときにものすごく開放的に感じられるし、リビングダイニング側から見ても一体感があるんです。リビングダイニングとのあいだの壁をギリギリまでカットしたり、シンクの水はねを防ぐ立ち上がりの壁の高さを綿密に計算したり、知恵を絞った甲斐がありました」
Tさんご夫妻のこだわりは、ご入居されたあとも続きます。
「寝室、リビングダイニング、キッチン、玄関……。それぞれの部屋のイメージに合わせて空間を演出したい」と、各部屋の印象に合わせてカーテンやクッション、照明器具、絨毯、アートなどでコーディネート。なかでも、いちばんこだわったのは絵画で、気に入ったものを求めて、奥様が2004年の11月にアメリカまで行って探してきました。ローテーブルの下に敷いてある絨毯や玄関の照明器具も、そのときに見つけたもの。
Tさんのお宅では、イメージを構築しアイテムを揃えるまでを奥様が、実際に生活空間に取り入れるための加工と設計変更はご主人が担当しています。
「くつろげる家がコンセプトなので、配線や機械的なものはできるだけ隠すようにしています。木製のパソコン用ラックも、私が自作したんですよ。ただカッコイイだけの空間ではなく、自分たちの工夫で、有機的なくつろぎが感じられる空間になったと思います」とご主人。
すっかり完成しているように見えるお住まいも、おふたりにとってはまだまだ現在進行形。少しずつ手を加えながら、さらにくつろげる部屋に仕上げていく予定です。心から納得のいくまで部屋づくりを楽しんでいらっしゃるTさんご夫妻。これからどのように理想を追求されていくのかとても楽しみです。
1.大きな窓から陽光が差し込む。昼間に映画を観ることを考えて、カーテンは遮光タイプを選んだ。2.暖色系のライトが落ち着いた雰囲気を醸し出すリビングダイニング。寝室奥にはロール式のスクリーンが設置されていて、迫力の映像をダイニングから楽しむことができる。3.寝室の引き戸は3枚にし(標準は2枚)、LD側をミラーに。いちばん左の1枚は独立して開閉できる。寝室の奥で寝ていても出入りしやすいように、という配慮。4.ダイニングセットもソファも、以前住んでいた家で使っていたもの。愛着がある。
1.玄関に彩りを添える照明。
2.開口部を目一杯広く取り、LDと一体感のあるキッチンに。「奥の壁にかけたポスターが、キッチンに立った人のいい背景になるんです」と奥様。
3.家の中にはキャンドルなども飾られているが、すべて日常生活のなかで使っている。もちろん、キャンドルが倒れたり、カーテンなどが触れたりしないよう、最大限に注意を払っている。
4.真っ暗ななかできらめくお気に入りのライト。ベッドサイドに置いている。
5.ソファに置かれたクッションは、カーテンの色に合わせた。
6.有機的な寛ぎの空間を演出するため、ダイニングテーブルにはいつも生花を飾っている。美しい夜景も、都心の高層階で暮らす楽しみのひとつ。
7.デザイン性が高く、マンションでの採用は珍しいダブルスキン。
フリーダイヤル:0120-624-200
営業時間/午前10:30〜午後7:00
携帯電話からもご利用になれます。
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