空間には、目には見えなくても、美しい空気感や心地よい雰囲気という表情があります。たとえば、ゲストを迎える玄関には、自然に人を誘い、気持ちいいリラックス感を与える演出を。そのために、玄関から廊下にかけての壁面に木パネルをデザインし、さりげない気品と風格を与えられるよう配慮しました。世田谷らしい品格と、桜新町の温もりが、住まいの細部にも施されています。
昔から大切にされてきた本物の素材や正統のマテリアルを、現代風にアレンジすることで、これからの新しい世田谷の美意識を創造したいと考えました。外観ファサードにふんだんに使用した天然石を、インナープランにも贅沢に用いることで住戸内にも上質な雰囲気を創出。またアクセントクロスなどの素材を細部に散りばめることで、洗練の空間美を追求しています。
Material Image
厚さ2mmの高級感溢れるフローリング材。
空間の大きな部分を占めるフローリング。「ピアース桜新町」では、足に触れた瞬間に素材の上質さを実感していただける、厚さ2mmのフローリング材を採用しています。通常のフローリングより厚みのある質感が、何気なく目にする空間を美しく豊かに感じさせます。
Material Image
素材の風味を活かしながら現代風に。
素材は、木をそのまま使うのではなく、板目の組み合わせや異なる色彩の調色をアレンジすることで独特の表情を演出。高級素材を使いながら、それをモダンに変化させることで、他では味わえないマテリアルの上質感を創造します。
Material Image
玄関にパレルモグリーンなどの
天然大理石を使用。
外観や共用部の天然大理石を引き込むように、各住戸内にも天然大理石をふんだんに使用。硬質で目が細かく、大理石の緑よりも上品な色合いで高級感を演出する"パレルモグリーン"を採用するなど、希少性が高く、近年注目を集める素材を使用しています。
インテリアコーディネートのテーマは、“大人の静かな時”。世田谷の美学、モリモトの美学、そしてライフスタイルを高める高揚感と安らぎを与える質感を大切に、住まいの原点回帰を考えました。本物にしかない上質感と、素材を重なり合わせた空気感がもたらす熟成された住まい。それこそが、これからの本当の贅沢な暮らしを営むに相応しいものであると考えました。
開放的で清潔感のある空気が流れる心地よいスタイル。優しさの中に個性が溢れます。
質感のある色や素材を重なり合わせ、奥行きある空間を作り出します。
華やかで品のあるエレガントなスタイル。高級感の中に世田谷らしい上品さを漂わせます。
「カン・デザイニングオフィスでは、バランスのとれた心地よい空間の創造を原点としています。単に空間をデザインするのではなく、総合的"デザイン"することが私たちのテーマです。美しいデザインや機能性を追求しつづけることも、豊かさや快適さを提案し続けることも、私たちは大切にしていきたいと考えています。」
カン・デザイニングオフィス 代表取締役
鈴木ふじゑ 氏
1991年、カン・デザイニングオフィス設立。集合住宅、個人住宅のインテリアコーディネートをはじめ、商業施設やエクステリアデザインのコーディネートを行う。トータルな視点から快適さと心地よさを追求し、美意識のある住まいを提案。社団法人日本インテリアデザイナー協会会員。