建物完成予想CG
周囲に広がるのは、不規則なシルエットがモザイクのように組み合わされ、グレーを基調にしたモノトーンの色調が連なる無機的な街並み。その中にくっきりと鮮やかに浮かび上がるような、軽やかで美しい存在感を主張する外観を目指しました。そのためのデザイン手法として、白と黒とガラスをダイナミックに対比させながら、建物全体としてバランスよく統合。周囲のグレーとある程度の親和性をもたせながら、そこに鮮烈なコントラストを描くデザインとしています。同時にそれは、24時間をアクティブに生きる都心スタイルと、都心にありながら心落ち着く住環境のイメージを反映した造形。都心スタイルの二面性のドラマチックな表現でもあります。
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恵比寿という街がもつポジティブなニュートラルという個性を、ストレートに表現する白タイル。その硬質なきらめきによって、建物の存在感を際立たせるガラス。そして、恵比寿に備わった懐の深さもイメージさせる黒タイル。建物構造から必然的に導き出された広いガラス面は縦ラインを強調する効果を生み出し、黒タイルは横ラインのアクセントとして建物全体をほどよく分節化。3つの素材による建物の中でのコントラストが、全体として周囲の景観とのコントラストを最大限に描き出す効果を発揮しています。
風除室完成予想CG
エントランスを一歩入ると、そこには荘厳ささえ感じさせる風除室。表面にきらめきをもつ白と黒の大理石がシンメトリーに配され、縦ラインを強調する壁の照明や木調ドアとともに、エントランスを反転したような重厚な雰囲気をつくりだしています。ここは、外部のノイズを消し去る場所。ピュアな心地よさが広がる内部空間へ進むための句読点のような空間です。
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高さ約5mの大きなガラス面によって、外部に向かって開かれた印象をつくりだすエントランス。非対称なデザインのキャノピーがダイナミックな表情を際立たせ、街にあふれるエネルギーと呼応します。同時に、ガラスの透明感によって、光のきらめきや建物内部への期待感を増幅。外部から内部への結節点にふさわしい二面性を備えたデザインとしています。
外側はモダンを象徴する白の領域、左側はクラシックを連想させる黒の領域とし、空間だけでなく、時間軸の対比までをもデザインしています。さらに、白のスペースには外部の植栽越しの自然光が差し込み、黒のスペースには規則的な照明が配されて、光の表情の対比も演出。外部から内部への時間のグラデーションを、美しくドラマチックに表現しています。
※掲載の完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは多少異なります。
また、植栽は特定の季節や樹種および入居時の状態を想定して描かれたものではありません。
※掲載のマテリアルイメージの色彩は、実際とは異なる場合があります。