古地図 出典:江戸切絵図
目黒駅からフラットな道のりを歩いて5分。深い緑と静寂が包む地が残されていました。ここは、肥前島原藩主であった松平主殿頭が景色に惚れ込み、「絶景観」という名の別荘を作ったと伝わる地。屋敷と美しい庭園は、最後の太政大臣となった明治期の政治家・三条実美邸へと引き継がれ、長年お屋敷として愛され続けてきました。都心邸宅地を代表する高台に連なるお屋敷の丘に、モリモトが新たな邸宅の理想を描きます。
三条実美 出典:国立国会図書館
ゴッホやモネといった世界の巨匠にも影響を与えたと言われる、浮世絵師・歌川広重。数多くの江戸名所を描いてきた広重は、目黒の浮世絵も数多く残しています。当プロジェクトの舞台となる「絶景観」の庭にあったと伝わる千代か池。関東第一とうたわれた三段の滝は、広重の「名所江戸百景」にその姿を留めるのみとなっています。
左|「目黒千代か池」 出典:歌川広重 名所江戸百景
右|「目黒爺々が茶屋」 出典:歌川広重 名所江戸百景
現地周辺の街並み 約110m
江戸時代には広大な大名屋敷が置かれ、明治期以降は政府の要人や財界人達のお屋敷が広がった、城南五山。そうした都心邸宅地と同じ高台に位置しながら、開発が進む注目の「目黒」駅徒歩5分の地が当プロジェクトの舞台です。目黒~五反田間は山手線の中で最も標高差があり、その起伏に富んだ地形が美景を生み、多くの要人達の心を捉えてきました。
台地概念図
高低差概念イラスト
※掲載の写真は2017年11月に撮影したものです。※掲載の概念図は実際のものと多少異なります。※掲載のイラストは、等高線図等の資料を基に描き起こしたものであり、実際の距離・建物の形状・方向・縮尺とは異なります。